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コーヒーかすを肥料として再利用しよう!肥料作りの手順と注意点

コーヒーを淹れた時に出る「コーヒーかす」は、ゴミとして捨てられることがほとんどです。

しかし、そのまま捨ててしまうにはもったいないくらい、コーヒーかすにはさまざまな二次利用方法があります。

その一つが、ガーデニングや家庭菜園の「肥料」として再利用する方法です。

この記事では、コーヒーかすを使用した肥料の作り方や注意点をご紹介します。

目次

コーヒー豆のかす(出がらし)が肥料に適している理由3つ

コーヒーかすを活用する方法はいろいろありますが、その中で近年注目されているのが、ガーデニングや家庭菜園の「肥料」として使う方法です。

コーヒーかすが肥料に適していると言える理由を3つご紹介します。

植物の成長を助ける

コーヒー豆は焙煎すると、表面にたくさんの小さな穴があきます。

この小さな穴は、土壌に存在する微生物が住み着いて活発に活動するのに適した環境です。

住み着いた微生物が活発に働くと、コーヒーかすに含まれる「植物育成阻害物質」が分解され、植物の成長に必要な栄養素の一つである「窒素」が作り出されます。

そのため、コーヒーかすを土壌に混ぜることで直物の成長を助ける働きがあるのです。

脱臭

前述の通り、コーヒー豆は焙煎すると、小さな穴が多数あきます。

このような構造を「多孔質構造」と呼びます。多孔質構造には、においを吸収する性質があり、肥料を作る時にコーヒーかすを混ぜれば、肥料の臭いをコーヒーかすに吸わせることが可能です。

虫除け

ガーデニングや家庭菜園を楽しむ人にとって、植物や作物に害を及ぼす「害虫」は、非常に悩ましい存在です。

コーヒー豆のかすは、そうした虫除け対策にも効果的と言われています。

特にナメクジやカタツムリは、コーヒーに含まれている「カフェイン」を嫌うとされ、乾燥したコーヒーかすを植物の周りや家の周りにパラパラと軽く撒いておくだけで、害虫は植物や作物から離れていきます。

また、カフェインにはアブラムシなどの害虫を忌避し、植物に寄せ付けにくくする効果がありますす。

コーヒーかすを使った肥料の作り方

ここからは、コーヒーかすで肥料を作る時の材料と手順をご紹介します。

材料の配合割合と作り方の手順を知っておけば、誰でも簡単に作れます。

材料

まず肥料を作るための材料・道具を準備します。

肥料作りに必要な材料・道具は以下の通りです。

  • コーヒーかす(1回あたり500g)
  • 腐葉土
  • 米ぬかや油かす、落ち葉など
  • 厚めの段ボール箱、または大きいバケツでも可
  • ガムテープ
  • 植木鉢や桶
  • 新聞紙
  • 古いタオルや大きい布
  • シャベル
  • 軍手

手順

材料・道具を準備したら、実際に肥料を作っていきます。作り方は以下の7ステップです。

STEP
肥料がこぼれ出ないよう、段ボール箱の底部分をしっかりとガムテープで貼り付ける
STEP
箱の中に2~3日分の新聞紙を敷き入れる
STEP
腐葉土を7割くらい箱の中に入れたら、乾燥したコーヒーかすを入れ混ぜ合わせる

(米ぬかを使用する場合は、コーヒーかすを入れる前に腐葉土と合わせてしっかり混ぜておく。腐葉土と米ぬかは「5:3」の割合がベスト)

STEP
雨や虫が入らないよう、タオルや布などで箱の上部を覆う
STEP
逆さまにした植木鉢や桶などの上に箱を置き、底部分にも風が通るようにする

(風通しのよい場所や雨の当たらない場所に置く)

STEP
発酵を促すため、空気を中に取り込むように1日1回シャベルでかき混ぜる

(コーヒーかすを継ぎ足す場合は、乾燥させたコーヒーかすを1日あたり最大500g混ぜ合わせる)

STEP
約1ヵ月~3ヵ月しっかり熟成させたら完成

かき混ぜる作業は、肥料が完成するまでの期間、できれば毎日行ってください。

触った時に肥料がほんのり温かければ、発酵がしっかりと進んでいる状態です。

コーヒーかすで肥料を作る時の注意点

「コーヒーかすを土に混ぜたけど、全然植物が育たなかった」とか「コーヒーかすを土の上に撒いたら、白いカビみたいなのが生えてきた」という声を耳にすることがあります。

ここではコーヒーかすで肥料を作る時の注意点をご紹介します。

肥料を作る上で「発酵」と「乾燥」の2つのポイントを押さえておくことが大切です。

発酵期間が必要

まず、コーヒーかすで肥料を作る時に重要になってくるのが「発酵」です。

この記事の冒頭でご紹介した通り、コーヒーかすは脱臭・虫除けの効果があるため、肥料に適しています。

しかし、そのまま土に混ぜればいいというわけではありません。

理由は、コーヒーかすに含まれる「カフェイン」と「ポリフェノール」です。

この2つの成分には、植物の成長を抑制する働きがあります。

そのため、コーヒーかすをそのまま撒いただけでは肥料にはならず、逆に除草効果が発揮されてしまいます。

しかし、コーヒーかすと腐葉土などを混ぜ合わせ発酵させるとカフェイン・ポリフェノールが分解され、除草効果が薄れます。

発酵さえすれば、もともとコーヒーかすは多孔質構造の性質を持つため、排水性や通気性の良い土にしてくれます。

つまり、コーヒーかすは発酵させることで、植物の生育に良い肥料として使えるようになるのです。

きちんと乾燥させてから使う

抽出後のコーヒーかすには水分がたくさん含まれているので、そのままの状態で土に混ぜたり土の上に撒いたりすると、カビが発生してしまいかねません。

そのため、コーヒーかすで肥料を作る時は、きちんと乾燥させてから使うようにしてください。

天日干しで乾燥する

天日干しする場合は、新聞紙やキッチンペーパー、平らなお皿などの上にコーヒーかすを広げ、日の当たる場所に置いておきます。

天気の良い日であれば、半日~1日程度で乾燥します。

もっと早くで乾燥させたい場合

もっと早く乾燥させたいという場合は、フライパンで乾煎りしたり、電子レンジで加熱したりすると良いです。

フライパンで炒る場合は、焦がさないよう弱火で水分を飛ばしていきます。

電子レンジで乾燥させる場合は、2分程度加熱し、20~30秒ごとに軽くかき混ぜます。

この方法だと、電子レンジの中の消臭もできて一石二鳥です。

まとめ

今回ご紹介したようにいくつかのポイントを押さえるだけで、コーヒーかすは肥料として再利用可能です。

肥料が完成するまで手間や時間はかかりますが、作っている過程もきっと楽しく感じるに違いありません。

もともとガーデニングや家庭菜園が趣味の方も最近新しく始められた方も「おうち時間」を活用して、コーヒーかすを使った肥料作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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